今年の柚子仕事
毎年、11月の終わりから12月にかけての仕事です。
久利町の福田農園さんから無農薬の柚子を大量に仕入れさせてもらっています。
それは種なしの柚子で、小ぶりですが果汁がたっぶり、皮も含めて丸ごといただける
ありがたい柚子です。
お店で使う果汁として、一升瓶に3本以上、手絞りで絞って保存しています。
料理に、お菓子に、レモン代わりとして一年中使います。
また、柚子ソーダのためのシロップとかき氷用のシロップを別々に仕込んでいます。
かき氷用のシロップは、みぞれのシロップに柚子のスライスを漬け込んで作ります。
みぞれのシロップには白砂糖を使わず、きび糖、てんさい糖、黒糖などを合わせて
作っているので、茶色いみぞれになりますが、味わいがあり、栄養分も豊富で、
これに柚子を漬けると、とてもおいしい柚子かき氷のシロップが出来あがります。
柚子ソーダ用のシロップ作りは、柚子茶の作り方で行います。

ひとつひとつ洗浄した柚子を4等分し、
実と皮に分けます。

皮の綿の部分に苦みがあるので、
ひとつひとつスプーンでこそぎ取っていきます。
特にこの作業が大変で時間がかかり、
一日では終わりません。
綿をこそいだ皮は千切りに、
実はざく切りにします。

実と皮を合わせた量と同じ量の、
きび砂糖と蜂蜜で漬け込みます。
蜂蜜は、大田の宇谷養蜂場さんから
買わせていただいています。

保存瓶に、柚子の皮、実、きび糖、蜂蜜の順に
重ねていきます。
仕込みはこれで完了。
皮と実が浸かり切ったらできあがりです。
今年もおいしくできあがりますように!